わたぼうしの溜まり場

飛ばした綿毛を集めています

もうあのベンチではぼーっとしない

こんにちは。

 

突然ですが筆者はフランスにくる前のフランス人のイメージは某漫画のフランさんでした。フランス語を愛の言葉と称し、赤い薔薇をもち、そしてちょっぴり変態な役回りのあの方です。

まあでもそれは漫画の中のことで、実際フランス人はそこまでじゃあないだろうと思ってましたし、誇張だろうと考えていました。

 

先日(結構前)のことです。

 

その日は朝からいい天気で、毎日お昼にサンドウィッチを持って行っている私は今日は橋の下で食べよう!とうきうき階段をくだり、橋の下でご飯を食べていました。

ちなみに橋の上から撮った写真はこれです(ご飯を食べていたのは画像左側、川沿いにある道のベンチ)

 

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この景色を見ながらお昼を食べるなんて、とっても贅沢。

 

 
ご飯も食べ終わり、片付けをしていると自転車に乗った男性が目の前を通り過ぎました。自転車というかロードバイクのようなママチャリではないものに乗っていて、やっぱりツールドフランスやってるだけあるなあなんてぼーっと目で追っていたらその男性はキキっと私の目の前を通り過ぎたところで止まって戻って来ました。
Bonjour!」
声をかけられたのでとりあえずにこっとして挨拶を返した、と思います。
(知らない人でも結構挨拶をするのが普通で、筆者の滞在している街は外国人も多いので話しかけられやすい)
 
いつからいるの?どこに通ってるの?までは割とよく聞かれるのでそれなりにスムーズに返せた筆者。内心ちょっと喜んでいました。
ただ次にこの男性が言ったのは、次のようなことでした。
「Tu as un petit copain?」
正確には忘れました。でもこんな感じです。
petit copinってなんだよ。わからん。
 
「Je ne comprends pas!」訳:わからなかった!
筆者はこちらに来て最初に覚えた表現の一つを使いました。
 男性は困ったように言いました。
「困ったな、英語は話せないんだよ…」
 
申し訳なくなった筆者。困ってうーーんとしていると、男性は次のようなことを言いました。
「携帯使える?」
頭にはてなマークが浮かぶ筆者。使えるけどなんで???電話したいの???電話したいから話しかけて来たの???そういうこと???
「携帯!Google!」
そこでやっと気付きます。Google翻訳しろってこと??
 
筆者はGoogle翻訳の画面を見せながらpetit copainをググりました。
検索結果はこれです。
 
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男性は聞きました。
「Tu as compris? Tu as un petit copain? Ici?」
訳:わかった?彼氏いる?ここにいる?
 
いやナンパかよ!!!!!
 
まだ頭の混乱している筆者はとりあえず回らない頭で答えます。
「Non ici, mais...」訳:ここにはいないけど…
どうやって断ろうか考えあぐねていると、男性は勝手に解釈してくれました。
「日本にいるんだね…残念。またね!」
彼は颯爽と去って行きました。
 
いないと答えていたらどうなっていたのか、とんと検討もつきませんがとりあえずよかった。胸を撫で下してお昼を終えました。
 
おそらく容姿とかではなく、一人で飯を食っているアジア人の間抜けたやつはチョロそうだと思われたんでないかと踏んでいるのですが、なぜ声をかけて来たのかは今となっては定かではありません。
その時は本当に声をかけるんだなあとただただ驚いたのですが、後になって思ったこと。
 
その1
ググらせてまでナンパするのって標準なの??フランス人強すぎない??
その2
彼氏という単語さえ知らない外国人をナンパすべきではないと思う。
 
 
そういうわけでフランス人は本当にナンパをするみたいです。
いつか某マンガを知っているフランス人と仲良くなれたら、「フランス人って本当にああいう人がいるの?」と聞いてみたいと思います。
ちなみに一緒に来ている日本人は、「僕は生まれも育ちもフランシュ・コンテだよ!一緒にワイン飲まない?」と言われたらしいです。斬新。
 
日本人もこれくらい斬新なナンパをすれば恋人ができるのかもしれない、と一瞬だけ考えたものの、日本人には頭のおかしいやつだと思われておしまいになりそうです。
フランス人の彼女が欲しい時の参考にしてください。